カラーコードはJISによって規格化され、カラーバンドにより抵抗値と許容差を識別します。カラーコードはいくつかあるので紹介します。
リード線型抵抗(4本線)
4本線は炭素皮膜抵抗器が多く許容差も5%が多いです。炭素皮膜抵抗器は比較的安価でよく使われるため4本線はしっかり覚えておきましょう。
カラーコードの見方
カラーコードはカラーそれぞれに数字や許容差が決められ第一数字と第二数字は有効数字を、乗数は10nのnの値を、許容差は抵抗値(容量)の誤差の許容範囲を示します。
上の場合は 茶(1) 黒(0) 橙(3) 金(±5%) なので抵抗値は
10×10³Ω±5% = 10kΩ±5%となります。
カラーと数値の対応表は以下のようになります。
カラーコードと数値の対応表
リード線型抵抗(5本線)
5本線の読み方も基本的には4本線と同じになります。ちなみに5本線は金属皮膜抵抗器によく使われ許容差も1%が多く炭素皮膜抵抗器より精度が良く高価なことが多いです。
許容差が1%の場合は両端が茶色になることがありますが、乗算と許容差の間が少し広くなっていたり、第一数字と端の距離が許容差と端の距離より短くなってたりします。
カラーコードの見方
上の場合は 茶(1) 黒(0) 黒(0) 赤(2) 茶(±1%) なので抵抗値は 100×10²Ω±1% = 10kΩ±1%となります。
チップ抵抗
チップ抵抗は3桁か4桁の数値で書かれることが多いが小さい抵抗には表記がなかったりします。最後の桁は乗数を示しますが、RとLがある場合は数値として数え、Rは小数点、Lは小数点とmΩを表します。以下に4つの例を示します。
①1002→100×10²Ω=10kΩ
②R002→0.022Ω
③2L2→2.2mΩ
④10L0→10mΩ
まとめ
本記事では様々な抵抗のカラーコードなどの抵抗率の読み方を紹介しました.カラーコードの読み方を忘れたときなどに再度お役に立てれば幸いです.